乳がんと診断されてから日記

39歳 突然の乳がん、手術から通院まで〜

乳がんと診断されてから⑧

入院前の、診察と手術前説明会の事

 

印象に残っている事があります。

 

この時は、午後からの診察で

待合室には合同の説明会の為、同じ病気でこれから手術を受ける方々が待っていました。

私の隣に、診察を終えた同じ歳くらいの夫婦でしょうか

神妙な面持ちで座りました。

 

自分が全摘をする事に、こんなに執着するとは思わなかった

もっと気付くのが遅ければ良かった‥

 

もう進んでしまったのだから、後戻りも出来ない

先生に言われた通りにするしかないだろ‥

今の年齢での全摘手術に戸惑っているようでした

 

二人の会話を盗み聞きするわけじゃないですが、静かな待合室では響きます。

私の病状は今の段階で、ステージ1と診断されていました。

まだ、全摘か温存を選べる段階です。

私も全摘を悩みました。

でも、温存できる可能性があるなら出来るだけ温存したい。

手術は温存を選択していました。

先生にも全摘をさりげなくすすめられましたが、全摘に抵抗があり再発のリスクを考えても温存が良かった

女性として胸がなくなるのは、本当に辛いです。

自分の症状が幾分軽い事に

申し訳ないような気持ちになり、うつむきました。

 

全摘をしても再建といって、胸を作る手術が出来ます。

再建をすれば?と言う意見もありますが、再建も自分のお腹の皮膚などをとって縫合するのですが、合わずに壊死してしまう場合もあり

健康な皮膚を取らなきゃいけない上に副作用やリスクもあります。

人工もありますが、再発した場合がんの発見がしずらくなるなど。

もちろん費用も高いです。

 

温存と言えど、胸の3分の1を切り

皮膚を引っ張ってくっつけた為、乳首の高さや形の変わった胸をはじめて見た時はかなりショックでした。

がんと言うだけでもショックなのに、女性は胸でのショックもある

手術が終われば、抗がん剤治療や放射線治療

髪が抜ける不安

乳がんになってから、向き合わなきゃいけない現実に考えさせられた日でした。